1年次は、課題を通してPremiere Proなど映像編集ソフトの操作法や、サウンドの知識などを基礎から幅広く学び、2年次から本格的な作品づくりを始めました。グループで取り組んだドラマ制作では、監督と主演を務め、作品づくりの流れやスタッフの動きを身をもって理解しました。また「CM映像論」では、幅広い時代の作品数百本を視聴し、表現を研究。CM制作にも挑戦し、数十秒でメッセージや世界観を効果的に伝える手法を学んだことで、CMや広告業界にも興味が広がりました。
TV領域の演習で番組制作を学びながら、ゼミナールでは展示会に向けた自由な作品づくりに取り組みました。TV領域でつくる論理的な映像に対し、ゼミナールでテーマに掲げたのは、言葉にできない感覚の表現。3年次の「VMIC展」では、個人の映像作品に加え、グループで映像インスタレーション作品を制作し、映像の新たな可能性を発見しました。卒業制作でも映像インスタレーションに挑戦し、五感に訴える作品を追究しました。
幼い頃過ごした祖母の家と
地元の風景を記録した作品
「あなたのおうちはどこですか」(3年次)
白い風船に映像を投影した
インスタレーション作品
「float」(VMIC展作品/4年次)
刻一刻と変化するマジックアワーの映像を用いた
インスタレーション作品「twilight」
(卒業制作作品/4年次)
※掲載内容は在学時に取材した2023年2月末現在の情報です。
楽曲のネット投稿に興味があり、音楽とMVの制作技術を学ぼうと入学しました。1〜2年次は曲づくりや映像の制作技術、さらにさまざまな時代の録音形態や機材などの知識を習得。無音の映像をサウンドで演出する課題で、昔の機材の音色をモデリングして曲に取り入れるなど、学びを融合させながら独自性を探究しました。また制作の授業で毎回プレゼンテーションを行うことで、作品の意図やメッセージを言語化するスキルも身につきました。
3年次以降は、音響機材の扱い方にも着目しながら音づくりに励みました。楽譜を用いた作曲など、授業を通して学術的な音楽理論を学んだことや、個人で行う商業的な作曲活動の経験から、音楽とは?音とは?音を扱うメディアとは?と問いを深め、作品制作の視点も曲そのものから、人と音楽との関係性へと変化。4年間の集大成とした卒業制作では、現代の音楽の聴取法を問う場としてサウンドパフォーマンス作品を考案し、ステージで披露しました。
作曲と四重奏演奏のディレクションを担当した
「マティスの切り絵」(3年次)
さまざまな時代のヒット曲をサンプリングし、
再構成した「OUR MUSIC」の編集画面
(ゼミ展作品/3年次)
サウンドパフォーマンス作品
「連続再生メディア時代における
創作的な聴取についての探究」
(卒業制作作品/4年次)
※掲載内容は在学時に取材した2023年2月末現在の情報です。
1年次のサウンドの授業で、無音の映像に音楽をつける課題に取り組みました。映像の世界観が一気に豊かになることに感動し、2年次は「サウンド」と「映画・ビデオ」分野を選択。グループでドラマを制作する課題で、撮影時の録音と、編集後の映像に音楽をつける作業を担当しました。コンピュータを使った作曲にも初めて挑戦し、さまざまな楽器を取り入れながら、映像に合わせた自分だけの音楽表現をつくる楽しさに夢中になりました。
3年次からは、映像作家、演出家として活躍する教員のゼミナールに所属し、リサイクルをテーマにしたコマ撮りアニメの制作や、演劇作品の演者に挑戦しました。集大成となる卒業制作では、人の欲求をテーマに、映像や展示物でさまざまな体験ができる空間としてインスタレーション作品を制作。領域を超えた制作活動を通して、自身の可能性を広げ、人のこころを動かす多様な表現と、それに必要な知識・技術を楽しみながら身につけることができました。
コマ撮りアニメーションを取り入れた作品
「さいくる」(ゼミ展作品/3年次)
演者として舞台に立った演劇作品
「授業参観」(オンライン配信/4年次)
鑑賞者の5つの欲求を刺激する
インスタレーション作品
「たくなる」(卒業制作作品/4年次)
※掲載内容は在学時に取材した2022年2月末現在の情報です。
映画制作、とりわけ特撮に興味があったので、低学年次から映画を軸に学びを進めました。1年次に映像編集ソフト「Premiere Pro」や「After Effects」の操作法を学び、2年次には短編映画や写真を用いたアニメの制作に挑戦。イメージを具現化できたことが何よりうれしかったです。映画への情熱がさらに湧き、アメリカでの海外研修にも参加。ハリウッドの映画配給会社や特殊撮影の機材を扱う企業を訪れ、本場の技術に刺激を受けました。
3〜4年次は、著名な映画の撮影も手掛けた教員のゼミナールに所属し、ゼミ展、卒業制作展に向けた作品制作に没頭しました。大学にはプロ仕様の機材が揃っているうえ、ドローンの操作法など、新しい技術や知識も授業で学べるので、どんな撮影にも妥協なく挑戦できます。3年次は、自分たちでセットを組んだホラー作品の監督、脚本、撮影を担当。卒業制作は野外ロケが中心の作品の撮影を担当し、多様な表現方法と、特殊機材の扱い方を学びました。
プロデューサーを務めた映像作品
「忍者ワタルくんッ!」(2年次)
美術にこだわり、監督、脚本、
撮影も担当したホラー作品
「最高のおもてなし」
(ゼミ展作品/3年次)
ドローンなども駆使し、山中で撮影した作品
「明日を逃れて」(卒業制作作品/4年次)
※掲載内容は在学時に取材した2022年2月末現在の情報です。