卒業生の声

※掲載内容は、2018年2月現在の情報です。



一着の服ができるまで、アパレルメーカー、糸や生地のメーカー、縫製工場、そして私たち商社など、あらゆる会社が協力し合っています。私の仕事は、アパレルメーカーからの依頼を受けて、関係各社と商談しながら、納品までを取り仕切る仕事です。どんな生地を、どのくらいの値段で仕入れるか。どの工場で、どのくらいのコストで生産するか。億単位のビジネスだからこそ、一つひとつのジャッジが売上を大きく左右します。現在メインで担当しているのは、オンラインストアでの販売に特化したファッションブランドです。展開するアイテムを決定する企画会議から参加し、商品の生産管理を行っています。常に30~40型のアイテムが動いていますが、生地が似ていても仕入先が違ったり、仕様が違ったりと、ひとつとして同じ仕事はありません。また、縫製や染めは人のさじ加減で違いが出るなど、ヒューマンエラーが起こりやすい現場だからこそ、いかにスムーズにプロジェクトを進めるかが営業の腕の見せ所です。

入学した当初はデザイナー志望でしたが、大学でファッションビジネスについて学ぶうちに、少しずつ考えが変わっていきました。服をつくるという仕事はデザイナーだけで完結する仕事ではありません。関係各社が複雑に絡み合う業界の構造を知れば知るほど、業界全体に大きな影響力を持ち、ファッションビジネスそのものを動かしていく商社の仕事のスケール感に惹かれていきました。大学ではファッションビジネスだけでなく、経営学や社会学などの幅広い知識を身につけたことで、経済全体を広い視野で捉える力がつきました。個々の価値観が多様化する今、ファッション業界のライバルは競合のアパレルブランドだけではありません。事実、かつて若者が洋服に使っていたお金の多くが、スマートフォンに流れています。市場や消費動向の変化に合わせてどう戦っていくか。海外のファストファッションが押し寄せるなかでビジネス全体を俯瞰しながら、現在かかわっているメイドインジャパンのブランドの成長に貢献することが今の私の目標です。