卒業生の声


※掲載内容は2016年12月現在の情報です。


私が勤務するのは、19の診療科と300の病床を持つ中規模病院。管理栄養士は総勢5人で、私は入院患者さんの献立作成に加え、栄養指導や個人対応、NST回診などを担当しています。献立作成で重視するのは、食欲を刺激する味と見た目。彩りや季節を感じられる行事食の提供はもちろん、飲み込む力が低下している患者さんには、ミキサー食やソフト食のほか、食材をそのままの形で柔らかく調理した「やわらか食」を提供するなど、すべての方に食事を楽しんでもらえるよう工夫しています。そのため患者さんとのコミュニケーションは欠かせず、毎日患者さんの病室へ直接会いに行きます。すると、「ご飯が硬すぎる」とか「手を上手く使えなくて食べ辛い」など、カルテ上の「食が進まない」本当の理由が見えてくる。そしてそこには、私たち管理栄養士にできることが実はたくさんあるんです。食べられなかった患者さんが食べられるようになり、元気になる姿を見られることが、この仕事の何よりのやりがいです。


大学時代の授業は、仲間と協力して行う実習や実験、講義でも1つの症例についてみんなで議論するものが中心でした。自分一人ではできない成果を得ることに楽しさを感じるようになり、全学科の学生が協力し合うオープンキャンパススタッフとしての活動や、タイでのボランティアにも積極的に参加しました。ですから仕事でも多くの人とかかわりながら自分を成長させたいと考えていたんです。そんな私がこの病院に就職したのは、大学3年次の臨地実習がきっかけでした。NSTや褥瘡回診において他の医療スタッフと協力しながら管理栄養士として治療に参加できるこの病院の業務スタイルはとても魅力的で、臨地実習後も1年間、実習を続けさせてもらいました。その時指導してくださった管理栄養士の「栄養から人は救える」という言葉は、今も私の記憶に残っており、目標です。そのためにも、栄養や疾患、検査値の知識だけにとらわれず、一人ひとりの患者さんときちんと向き合っていきたいと思います。