卒業生の声

※掲載内容は2016年5月現在の情報です。

頭の中でイメージしたおいしさをいかに具現化するか。
大学時代に学んだ食と栄養の知識が

食べてくださる方の「おいしい!」のために。

保健所に勤務する食品衛生監視員の仕事には、飲食店などの営業許可や、営業施設への監視指導、食品の検査、食中毒の調査などがあります。なかでも私が今取り組んでいるのは、名古屋市食品衛生自主管理認定制度の認証に向けた事前指導。簡単に言うと、食の衛生管理工程の国際基準「HACCP」を普及させ、基準を満たす企業や施設を増やそうという試みです。食の安全への意識が高まるなか、業種や規模を問わず多くの事業所からご相談があります。私たちは、そうした事業所に出向いて実際の業務を確認し、例えば衛生管理のポイントになる部分を指摘して改善策を提案したり、あるいはこれから製造ラインを設計する事業所に助言を行うなど、さまざまな点からサポートします。長い時は年単位の時間がかかることもありますが、無事承認が取れ、事業所の方々に喜んでいただけるのはとても嬉しく、何より市民の方々の食の安全に貢献できる仕事に誇りを感じています。


もともと料理が好きで、食に携わる仕事に就きたいと思い、管理栄養学科に入学しました。ですから調理学実習や給食管理実習は本当に楽しかったです。しかしそれだけではありません。人体と栄養の関係を学ぶ基礎栄養学、多様な食品の栄養や成り立ちを学ぶ食品学、そして微生物学など食品衛生に関する科目…。学科で学ぶ知識は想像以上に幅広く、それを活かせる仕事をと、食品衛生監視員をめざしました。農学部や薬学部など、さまざまな出身学部の同僚がいるなか、食と健康に関する幅広い専門知識は揺るぎない私の強み。先述の食品関連事業所での実地調査でも、調理方法や扱う器具、発生しやすい菌の種類や場所などを事前に予測できるので、素早く的確な助言ができます。管理栄養士としての専門性を発揮できた時は、管理栄養学科で学んで良かったと感じますね。就職後も専門誌に目を通すなど勉強が必須ですが、その際、学生時代の教科書を参考にすることも多く、大学での学びの大切さを日々痛感しています。