卒業生の声

※掲載内容は2014年2月現在の情報です。

頭の中でイメージしたおいしさをいかに具現化するか。
大学時代に学んだ食と栄養の知識が仕事の核に。

食べてくださる方の「おいしい!」のために。
納得できる味になるまで、試行錯誤を繰り返す。

東海物産は、業務用調味料を開発・製造する企業。私は研究開発員として、鶏や魚介のだしから加工食品の調味料まで、さまざまな食品メーカー、幅広い製品の“味づくり”を手掛けています。面白いのは、メーカーや製品のターゲットによって求められる味が全く違うこと。ガツンとインパクトのある味にするのか、子どもからお年寄りまで食べられる優しい味にするのか。ニーズに合う味をイメージすると同時に、香りや色合いにも気を配りながら、ベースとなるだしの種類や配合、加える調味料の量やバランスを考えていきます。納得できる味に仕上がるまで、時には20回、30回と試作を繰り返すこともありますが、私にとってはそれも楽しい作業。クライアントへの最終プレゼンテーションで、実際に調理したものを試食していただき、「おいしいね」と言っていただく時が一番嬉しい瞬間です。


味づくりに大切なのは、食の総合的な知識。食品の中の成分がどんな構造をしていて、混ぜることでどう反応するのか。大学時代に学んだ生理学や生化学の知識は、味をイメージする際に欠かせません。実際に味を具現化するためにも、食品学や給食管理実習で学んだ技術が役立っています。大学入学当初は病院への就職を考えていたため、2年次からは病院で糖尿病患者への献立を作成・提供するボランティアに励み、ゼミナールでも臨床栄養学を研究しました。その際、お世話になった病院の管理栄養士から「あなたはレシピをつくる仕事に向いている」と紹介されたのが今の職場でした。また3年次にはアメリカへの海外研修にも参加し、日本とは異なる食文化や食の嗜好を体感できました。管理栄養士の幅広い知識と、多様な選択肢も与えてくれた大学の学び。今後はさらにスキルを磨き、海外のお取引先への提案も行っていけるようにさまざまな「おいしい」と言われる味を表現・追究したいと思います。