卒業生の声


※掲載内容は2016年11月現在の情報です。


常駐している小学校と近隣の中学校、保育園の給食管理を行いながら、小学校と中学校の食に関する指導を担当しています。2 0 0 食ほどの地域なので、栄養教諭は私一人。責任が重い分、任されることも多く、やりがいがあります。献立作成で意識するのは、できるだけ地元の食材を使い、季節や食文化に触れられるメニューにすること。仕上がりまで責任を持てるよう、午前中は給食センターで調理の指示や味見、最終確認などに集中します。そしてお昼は学校へ。子どもたちの給食の様子を知ることは非常に大切です。特に気になるのは、多くの子どもが苦手な豆料理の日。「サラダが苦手」「揚げた方が食べやすい」など、子どもたちの反応を参考に調理方法や味つけの試行錯誤を重ねたことで、少しずつおいしいという声が聞けるようになりました。ほかにもネーミングを考えてもらったり、子どもたちが考案した献立を提供するなど、あらゆる面から給食を楽しんでもらえるよう工夫しています。


大学時代は、授業で食と栄養の知識を学ぶことに加え、ゼミナールで食物アレルギーを研究し、サークル活動では多様な場で食事を提供しました。このスキルをどう活かせるのか。病院や施設での実習を経験しつつ進路を模索していた4年次、小学校での教育実習の際、給食を喜んで食べる子どもたちの姿に希望を見つけた気がしました。子どもにとって食や栄養は理屈じゃない。だから食育の授業でも、実際の食材に触れたり、人気のT V 番組風に展開したりと、五感で楽しめる内容を意識しています。また食育は学級活動などの授業で行うので、日頃から担任の先生方とコミュニケーションをとり、子どもの実態や発達段階に合った内容を積極的に提案するよう心掛けています。子どもの頃に養った「食を大切にする価値観」は、生涯その人の健康を守り、人生をも豊かにするはず。子どもたちが大人になって、たとえ私のことは忘れても、その教えは一生役立つ。これからもそんな栄養教諭をめざします。