卒業生の声

※掲載内容は2018年2月現在の情報です。



名古屋市の幼稚園が取り組むのは、子どもたちの自主性を伸ばす教育。例えば遊びの時間でも、何をするかは子どもたちが決めます。私が受け持つ年中クラスは、友達との関係性に意識が向く時期。4月当初は一人で遊ぶことが楽しかったり、気になる友だちと遊びたいけれどなかなか輪に入って行けなかったりした子どもたちが、秋には「ケイドロ」のようなルールのある遊びにみんなで取り組み始めます。そんななかで、子どもたちの成長や興味の芽生えを支え、促すのが私たちの仕事。「何がしたい?」「それには何が必要かな?」と遊びや教材を子どもたちと一緒に考えたり、つくったり。遊びや活動に主体的にかかわりながら、友達とのちょうどいい距離感や相手を思いやる気持ちを見つけてもらえるよう工夫しています。ときにはケンカになることもありますが、そんな時は双方の子どもにじっくり話を聞き、思いを橋渡ししながら解決法を探っていきます。園で過ごす時間のなかで、円滑なコミュニケーションはもちろん、トラブル時のSOSの出し方、乗り越え方も学んで欲しいと思っています。

仕事を経験して感じるのは、大学時代の学びがいかに実践的だったかということです。授業では経験豊富な先生方から、教科書の知識にプラスして「現場でのコツ」を学べましたし、子どもケアセンターでの託児ボランティアや、学生が中心となって企画・運営するイベント「遊びの交流会」では、幅広い年代の子どもはもちろん、保護者との接し方も身につけることができました。そうした経験から「保護者との協力のもと、子どもの自主性を尊重しながら、豊かな感性や協調性を育みたい」という目標が定まり、教育理念が一致する名古屋市の幼稚園をめざしました。大学で学んだスキルはすべて仕事に活きており、例えば、先日も登園を嫌がっていた子どもがいたのですが、保護者の方にその子の好きな遊びを聞き、幼稚園でもできるよう環境を整えたところ、楽しんで幼稚園に来てくれるようになりました。今後も保護者と連携しながら、子ども一人ひとりが自分らしく、心地よく過ごせる場所をつくっていきたいです。